サイトを量産しない2つの理由

はてな

 自分のサイト運営スタイルは「少数精鋭」です。理由は単純で、訪問者にとって有益なサイトを作成することを第一に考えているためです。今までずっとそうでしたし、今後も変えるつもりはありません。
 アフィリエイト収入に限って言えば、現状では1つのサイトで月200万円以上の確定報酬をあげています。2番目のサイトが月10万円前後ですので、アフィリエイト収入的には「一極集中」と言えます。
 
 運営するサイトのアクセスは、検索エンジンにほぼ依存しています。それゆえ、Googleの検索評価基準が変動すればアクセス数も変動します。
 極端な話、ある日突然Googleに全く評価されなくなる可能性もあります。リスク分散を考えると、1つのサイトに依存するのではなく、サイトを量産して満遍なく稼ぐ方がいいと思います。ですが、「少数精鋭」や「一極集中」をやめて、サイト(アフィリエイトサイトはもちろん、サテライトサイト)を量産するつもりはありません。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
 
 1つ目の理由は、内容の薄いサイトを作成したくないからです。
 
 サイトを量産しようとすると、一般的にコンテンツ内容が薄くなり、質が低下します。そのようなサイトを作ったところで、多くのサイト訪問者にとってはノイズでしかありません。ユーザーにとって有益でないサイトを作りたくないのです。

 もちろん、外注に出したり、人を雇ったりすることで、質の低下について防ぐことは可能です。実際そのようなやり方でコンテンツの質を落とすことなく(逆に質をアップして)、サイトを量産しているケースもあると思います。
 ただ、自分の場合、そのような拡大路線を採用していませんし、今後も事業を拡大する予定はありません。「少数サイトに収益を依存」というリスクよりも、「事業拡大による固定費等の増大」というリスクを嫌うからです。
 
 2つ目の理由は、更新できなくなる可能性が高いからです。
 
 自分は「少数精鋭」でサイト運営していますが、それでも全てのコンテンツを最新情報に保つことはできていません。
 サイトを量産した場合、一般的に一つ一つのサイト(ページ)の維持管理が疎かになります。過去のコンテンツを更新(修正)するよりも、新規コンテンツを作成する方向を優先するようになるでしょう。
 
 インターネット(特にアフィリエイト)では、情報の鮮度が生命線だと考えているので、コンテンツの日常的な維持管理を重視しています。よって、情報の鮮度を保つことが難しくなるサイト量産は行ないません。ブログにアフィリエイトのリンクを仕込まないのは同様の理由です。
 サービスや商品についてアフィリエイトのリンクを貼ったとしても、コンテンツの管理がおろそかになれば、情報の陳腐化と共にアフィリエイトが終了したことを見逃す可能性も出てきます。その場合、リンク先がASPのリンク切れ表示ページとなりますが、見苦しいだけでなく、アフィリエイト的にもSEO的にも悪影響を与える可能性が高いと判断しています。
 


 SEOの最重要項目の一つは「被リンク」です。被リンクを増やす手法の一つに、サテライトサイトの量産があります。ですが、主に前述した2つの理由より、サテライトサイトの量産をしませんし、これからもするつもりはありません。
 更に言うならば、自分が情報を探す立場では、ゴミのようなサイトが検索上位に表示されると非常に迷惑だからです。「他人にされて自分が嫌だと感じることはやらない」という、ごく当然の行動原理に従っているだけです。
 
 「少数精鋭」や「一極集中」のデメリットとして、Googleに嫌われた場合、アクセス数が激減し、立ち直れないぐらいの損害を受けることが挙げられます。
 可能性はゼロでありません。明日にでも運営する全サイトの検索順位が激減することもありえます。そうなれば、月300万円前後のアフィリエイト収入が一気に吹っ飛びます。それを考えると確かに怖いです。
 
 そこで、不完全ながらもリスク回避をはかっています。誤解を恐れずに言うと、自分にとっての検索順位の低下リスク回避策とは、今以上に有益な情報をサイト訪問者に提供することです。コンテンツ充実に投資することにより、Googleの評価をより高めることを目指します。
 ただし、サイトの質を維持向上する手法が正しいかどうか検証できないので、検索順位の低下リスクを回避することにならないかもしれません。独りよがりのコンテンツ充実かもしれないので、Googleの評価が下がる恐れも当然にあります。

 ですが、仮にGoogleの検索順位が下がろうとも、より有益な情報を提供しようとした事実は残ります。検索順位の低下リスク回避に失敗したとしても、「他人にされて自分が嫌だと感じることはやらない」という自分の行動原理に反する行為をした訳ではないのです。
 
 アフィリエイト収入を得ることはもちろん大事ですが、このような自分の行動原理を優先する方が大切だと考えています。短期的には損することも多いです(つい最近もありました)が、自分は今までそのように生きてきました。長期的に見れば得したことも結構あります。

 それゆえ、検索順位の低下リスクを回避する手段としては、サイト量産ではなくコンテンツ充実を迷うことなく選びます。サイト量産の方がリスクヘッジに繋がる可能性は高そうですが、検索順位の低下リスクを完全に排除することはできませんし、自分にとってはコンテンツ充実の方が圧倒的に前向きだからです。

 「少数精鋭」や「一極集中」のメリットとしては、手持ちのリソースを集中させることができることです。広告の最適化を含めたコンテンツの充実を、その気になればリアルタイムで可能です。このアドバンテージはとても大きいと思います。
 今後もサイトを量産することなく、内容の濃いサイトを少しずつ育てていきたいです。非効率的かもしれませんが、それが自分に最も適したアフィリエイトサイト運営方法だと考えます。

はてな

2 thoughts on “サイトを量産しない2つの理由

  1. baum

    お初でございます。
    ちょっとしたきっかけて、貴ブログを知りまして、訪れさせていただきました。
    現在、ブログ記事を拝見させていただいている途中です。

    私もアフィリエイトサイトの製作、運営をしております。とっても、執事さんの
    アフィリエイトやサイト作成に関する考え方や価値観が私にとって共感できる
    ものでしたので、ついついコメントを残させていただきました。(^^ゞ

    とはいえ、アフィリ収入としては、ぜんぜん執事さんとは比較にならない状態
    ですので・・(・”・;) (笑)
    「共感しました~」なんて、気軽に言っていいのかどうか。(・”・;) (笑)

    私は40代後半で、本格的にアフィリエイトを初めて、今年が4年目といった
    ところ。アフィリ経歴としては、執事さんと同じくらいのようですね。それで、
    このような実績を築き上げていることに、驚きを感じるとともに、可能性が
    まだまだあることを知るきっかけともなりました。(ありがとうございます)

    ぜひ、これからも度々、貴ブログを拝見させていただきます。楽しみにして
    おります。(*^^*)

    1. 執事 投稿作成者

      コメントありがとうございました。
      自分の場合、アフィリエイトで稼ぐことができるようになったのは、運をつかむまで諦めなかったからだと思っています。
      お互い、良いコンテンツを作っていきましょう。

コメントは停止中です。


関連するアフィエイト情報