相手が喜ぶから自分も得をする

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 とある不動産関連事業に特化したQ&Aサイトを現在構築している。作業は順調で、進捗率は60%を突破したところ。Webサイトの公開が間近に迫ってきていることを実感する。
 このサイトの収益はAdSenseがメインだが、完全成果報酬型の手数料収入も狙っている。サイトを通じて、知合いの会社(不動産の専門家)を無料宣伝する代わりに、案件が成約した場合に手数料を受け取るというアフィリエイト的なスキームである。
 自分にとっては初めての収益化スキームであるので期待が大きい反面、あくまでも知合いの自己申告に基づく紳士協定なので、実際に手数料がもらえるかどうか微妙なものがあると感じている。
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 このサイトのメインコンテンツは、とある不動産関連事業に関するQ&Aである。不動産業界特有の法令や契約、関連する税制優遇措置等を理解する必要があるので結構大変だが、この手の作業は本業で鍛えられていることもあり基本的に苦にならない。よって、今回のようにやる気があればWebサイト構築は順調に進む。
 もう一つの目玉であるシミュレーションツールについては、良いアイデアがなかなか浮かばずに苦しんでいた。だが、先ほどつらつらとサイトについて思いを巡らせている時に、複数の計算式が突然閃いた。とある不動産関連事業に関連する税制優遇措置を数値化する。それだけのことだが、有益なツールになることを確信した。自分の中ではシミュレーションツールが完成したも同然w
 
 サイトを構築する上で、共同運営する知合いの不動産の専門家との調整が手付かずで残っている。
 この不動産Q&Aサイトは、正確には弊社による単独運営である。知合いの不動産の専門家は「監修」という形で関与するが、自分一人が99%以上作っているので、実質的にはサイトに箔をつけるための「名義借り」である。
 その代り、「サイト監修者」である知合いの不動産の専門家の事業PRを無料でするなど、相手に多大なメリットを与える工夫をしている。
 
 そもそもの始まりは、知合いの不動産の専門家が、自社ウェブサイトを持っていないことだ。とある不動産関連事業についてインターネットを使って効率的かつ広く告知したいが、費用も労力もかかりそうだし最初の一歩が踏み出せない。そのような状況の中、弊社は相談を受け、解決方法として提案したのが、不動産Q&Aサイトの共同運営だった。
 
 知合いの不動産の専門家にとっては、ウェブサイトを使って初めて自社事業をアピールできるだけでなく、とある不動産関連事業に関する質の高いWebサイト(Q&Aやシミュレーションツール等)を「監修」するという、上からの立場で関与できるのだからメリットは非常に大きい。しかもWebサイト構築や集客について、頭を悩ますことも固定費を負担することも一切ない。費用が発生するのは、案件が成約した場合の完全成果報酬だけ、とデメリットを探す方が難しいように思われる。
 
 他方、弊社にとってもメリットがある。
 AdSense収益やアフィリエイト的な完全成果報酬では大きく稼げそうにないが(うまくいって欲しいですが…)、専門家の「監修」のもと、とある不動産関連事業に関する質の高いWebサイトを運営することで、某助成金を申請する上で有利に働く可能性があるし、運営する他の金融系不動産系サイトのSEOにおいて直接的なプラスとなる可能性が高い。更には、今回手にしたノウハウを、将来的に転用あるいは応用することを視野に入れている。
 また、不動産関連業界には、この手の事業展開に関して潜在的な需要があることも分かった。アプローチさえ間違えなければ、次々に水平展開することが可能である。
 
 今回のように、いかにWin-Winの関係を構築できるかが、「脱アフィリエイト依存」の鍵になるような気がしている。

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