ステマ規制への対応やツラツラ思うことなど

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画像:フリー素材屋Hoshino

2023年10月1日より、ステルスマーケティング(ステマ)が景品表示法の規制対象となりました。
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/stealth_marketing/

いわゆる「ステマ規制」と呼ばれるもので、事業者がステマをして景品表示法第5条第3号(不当な表示の禁止)に違反した場合、消費者庁は景品表示法第7条に基づき再発防止等の措置命令を出すことができます。
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=337AC0000000134#Mp-At_5
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=337AC0000000134#Mp-At_7

措置命令に従わない場合、景品表示法第36条に基づき以下のいずれかの罰則が科せられます。

  • 2年以下の懲役
  • 300万円以下の罰

https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=337AC0000000134#Mp-At_36

という訳で、「ステマ規制」の規制対象は、広告主である事業者となります。広告を掲載するメディア(含.アフィリエイター)については、「ステマ規制」の規制対象ではありません。よって、私を含めたアフィリエイターは、特に対応しなくても、景品表示法に基づく措置命令や罰則はないのです。

ただし、アフィリエイターが「ステマ規制」に対応しないと、広告主が景品表示法に違反することになるので、以下のような不利益を被る可能性が極めて高いです。

  • 広告の提携解除
  • 成果報酬のキャンセル

自分の場合、以下の2つの「ステマ規制」対策を行ないました。

  1. 広告が掲載されている全ページのファーストビューに「本ページはプロモーションが含まれています」と表示。
  2. アフィリエイトリンクに「PR」を表示。

前者については、ほぼ全ページのファーストビューに「スポンサーリンク」の文言と共にAdSense広告を掲載しているので、この「スポンサーリンク」を「本ページはプロモーションが含まれています」に変更して対応しました。

後者については、「PR」の画像を表示させるCSSクラスを定義した上で、アフィリエイトリンクについては「PR」画像表示CSSを適用しました。なお、Amazonや楽天市場については、ブログ記事にアフィリエイトリンクをベタ書きしているので、PHPプログラムの正規表現で一括置換して対応しました。

アフィリエイトリンクに「PR」を表示するのは結構大変な作業でしたが、個人的にはスッキリした気分です。今までもサイト来訪者を騙す気などありませんでしたが、どこか後ろめたい気持ちもありました。ランキングやブログ記事にアフィリエイトリンクがあったとしても、バナー広告などの明らかな広告枠と異なり、アフィリエイトのテキストリンクはコンテンツに溶け込んでいるため、広告とは気づきにくいからです。

今回の「ステマ規制」対策で、ファーストビューに「本ページはプロモーションが含まれています」と表示した上で、アフィリエイトリンクに「PR」を表示したことにより、広告か否かが明確になりました。成果報酬が減少する可能性は否定できませんが、サイト来訪者や広告主に対してはプラスに働くものと考えています。

最後に。「ステマ規制」前後に生じた出来事としては以下のようなことがありました。

  • 大手会社のクレジットカード広告がいくつか終了した。
  • 複数の広告主からはASPの担当者経由で「ステマ規制」対応を指示された。
  • 複数の広告主からはASPが用意したフォームにより「ステマ規制」対応の同意を求められた。

今回のことで「広告主(やASP)は大変だなぁ」と改めて感じた次第です。
 

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