アフィリエイト収入は、法人の収入として全額会計処理しています。よって、自分自身は直接お金を受け取っていません。経済的利益については、役員報酬という形で受け取るほか、旅費日当や福利厚生費、家賃補助(社宅)など必要経費という形で享受しています。
必要経費は税額計算において税引前の収入から控除されるので、増えれば増えるだけ可処分所得が増加するというメリットがあります。よって、旅費規程や福利厚生規程等を作成した上で、合法的に必要経費を増やす努力をしています。
何せ、自分のやり方では、アフィリエイトは必要経費がほとんどかかりません。対策を取らなければ「収入=利益」となり、多額の税金を払うことになるので結構必死だったりします。
ちなみに個人事業主だと認められない経費は結構あります。
例えば、個人では旅費交通費は実際に支払った金額しか必要経費として認められません。けれども法人の場合は、例えば「一泊1万円」「昼食2千円」など、実際にかかった金額に関係なく、一律的に必要経費とすることが可能ですし、更には日当を支払うことさえできます。ただし、旅費規程を作成した上で、旅費規程に基づいて適正に処理することが要件です。
ここで、少し昔話を。
この法人には以前から安定した本業があったので、アフィリエイトを始めるまでは収益源を本業に頼り切っていました。と言っても、家族経営の法人なので収益もたかが知れていますが…
その頃から法人代表者でしたが肩書だけで、実質的な経営者は別の人間でした。本業の管理業務以外にすることがなかったので、余った時間を利用して、本業に関連するWebサイトをコツコツ作成していました。ゴリゴリとプログラムを書いてWebサイトを作りましたが、どんなに労力をかけようと、どんなにアクセスが増えようと、直接的な収益を生み出すことはありませんでした。
2012年のある日。あることをきっかけに、本業の将来性が怪しくなりました。
それまでは法人代表者であるにもかかわらず、サラリーマン的な考え方しかしていませんでしたが、さすがに「これはマズイ」と新たな事業展開をすることにしました。その一歩が、アフィリエイトに本腰を入れることでした。
2010年から始めたアフィリエイトは、幸いにも2011年末頃には月10万円を超すようになっていたので、とっかかりとしては悪くありません。
2012年中は、月100万円を目標に様々なことをやりましたが、思ったようにアフィリエイト収入は増えず、相変わらず本業に頼り切るという経営状況でした。月30万円程度では話になりません。
2013年に入ってから、2回ブレークスルーがありました。おかげで急激にアフィリエイト収入が増加し、月100万円以上安定して稼げるようになりました。
なお、ブレークスルーについてですが、1回目は「クレジットカードの成果報酬やクレジットカードの成果報酬が月100件を突破」において、2回目は「ASP担当者とのやり取りが増えている」において言及しています。
2013年5月頃から自分の意識に変化が生じました。それまでは「人に雇われる生き方」が当り前だったのですが、「人に雇われない生き方」を指向するようになったのです。「自分の力で稼ぐ」という経験が自信になり、他人に頼ることなく生きていく決心がつきました。ようやく経営者としての自覚が芽生えたわけです(笑)。
ちょうど月100万円以上アフィリエイトで稼ぐようになった時期です。
アフィリエイト収入の方が多くなりましたが、今でも本業は安定的に収益を上げています。この2つが法人の収益源です。そこが自分の場合のアドバンテージだと思います。
法人経営をアフィリエイトに依存するのは、収入の変動が大きく、辛いものがあります。例え、一人法人であろうとも。アフィリエイト以外に、安定的な収入の柱を作るべきでしょうね。