とあるアフィリエイターのゴール地点

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 ここ数ヶ月ほどアフィリエイト報酬が月200万円を超え続けているおかげで、加速度的に金融資産が増加している。このままでは多額の税金が発生するため、節税目的に会社を設立したほどだ。
 実に結構なことなのだが、他方、自分のゴール地点って何だろうと考えることが増えた気がする。
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 アフィリエイトに本格参入した2010年頃は、理想と現実のギャップに苦しんでおり精神的な余裕がなかった。アフィリエイトで稼げるようになったら、アーリーリタイアとか、旅暮らしとか、1億円貯めるとか、いろいろ夢想することで正気を保とうとしていた気がする。
 
 アフィリエイトは比較的自由な職業である。場所や時間の融通がきくので、旅をしながら稼ぐことも可能である。いわゆるモバイルオフィスである。今週は北海道、来週は香港経由でロンドンとか、そういう鮮やかな旅生活を想像しただけでワクワクしてくる。
 小さい頃から旅好き・放浪好きの人間なので、そのような生き方に憧れていた。ところが、である。現在そのような生き方をすることが可能なぐらい稼けているにもかかわらず、そのような欲求は驚くほど少ない。
 なぜなのだろうか。
 
 もともとWebサイトを作る(と言うか、PHPやJavaScriptでゴリゴリとプログラミングする)のが趣味なので、現在の状況に不満はない。稼ぐコツが何となく分かったので、大好きなプログラミングを徹底的にやればやるほどアフィリエイト収入が増加する。この流れがいつまで続くか謎なのだがw
 マネタイズを意識しつつ、サイト訪問者にとって有益なコンテンツの提供を最優先すれば、回り回って後からお金が入ってくる。細く長く稼ぎ続けるオーソドックスな手法である。時間がかかる上に不確実性が高いので効率ではないけれども、草食的な自分に合っているのだ。
 だが、そのようなやり方で大金を稼ぎ続ける状況ってどこか嘘くさいし、何だか落ち着かない。そのようなキレイごとを、生き馬の目を抜くようなアフィリエイトの世界に持ち込むこと自体、しっくりこないのである。
 
 だが、(アフィリエイトを含む)Webサイト作成が自分にとって天職だと考えれば、うまく説明できる気がするし、全てが繋がってくる。
 
 自分のゴールとは、今までにないような有益なWebサイトを創造することである。
 アフィリエイトで稼ぐずっと以前から「自分の生きがいって有益なWebサイトを作ることだよな」とボンヤリ考えていたが、どうやらそうらしい。作成したWebサイトは、いずれも頭の中にある理想郷を具現化したものである。自分の分身を創造する魔法のツールなのだ。
 一つ言えることは、満足いくサイトを初めて作った頃を境に、それまで絶えず存在し続けた焼けるような旅への思いが急速に薄れていった。以前は満たされない欲求のはけ口を「旅という非日常」に見出していたが、Webサイト作成を通して自分の中の何かが満たされはじめた時期から、旅の重要性が相対的に低くなったような気がする。
 
 その頃は、有用なWebサイトを作成し、どれだけ質を高めようと、直接的には一円も稼ぐことができなかった。お金を稼ぐ方法が分からなかったのであるが、作業自体はとても楽しかった。文字通り、寝食を忘れてWebサイト作成に熱中した。
 
 ところが、自分が稼がなければまずい、という状況が突然訪れた。
 腹をくくってアフィリエイトに注力したところ、時間はかかったが幸いなことに軌道に乗った。アフィリエイトを通して継続的に稼ぐことが可能になった結果、それまで「生きがい」だったWebサイト作成が「天職」に切り替わったのだ。
 おかげで今では多くの雑務から解放され、例えば非収益サイトに注力する時間を多く取れるようになった。あるいは、現在手掛けている住宅ローンのサイトも、採算度外視で徹底的に作りこむことができる。
 
 という訳で、アフィリエイトで稼ぐことが可能になったのは、「更にWebサイト作成に注力しなさい」という天啓だと考えるようにしている。この魔法のような時間がいつまで続くか分からないが、キャッシュと脳味噌が回転し続ける間は、収益非収益に関わらず有用なWebサイトを作り続けたい。
 それが自分にとって、生きがいであり、天職であり、そして、ゴール地点でもあるからだ。

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