なぜ広告募集ページを作っていないのですか?

はてな

 アフィリエイト収入の極大化を図るために、最初にすることは、ASP(広告代理店)にアフィリエイトサイトを登録することだ。単独で広告主を探すのは困難なので、広告主にはASPを通してアプローチした方が効率的だ。
 
 ASP選定には2つの広告タイプがあることを理解しておく必要がある。
 手間をかけたくないのであれば、AdSenseなどのクリック課金型広告。より大きな収益を望むのであれば、A8.netやバリューコマース等の成功報酬型広告。
 
 次にすることは、広告募集ページを作ることだ。その目的の一つが、第3の広告タイプである月極型広告の獲得である。
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 月極広告を募集するのであれば、積極的にアピールするべきだ。「AdSenseやA8.net等の広告を掲載している」という事実をもって、問わず語りに「月極広告も募集している」ことを秘かに伝えようとするのはやめた方がいい。それでは伝わらない。公表しておかないと機会損失に繋がるし、仮に月極広告の打診がきたとしても準備不足であたふたする可能性が高い。
 なお、広告募集ページへのリンクは、全てのページに記載した方がよい。無難なのは、フッターやヘッダーである。場合によっては、広告募集ページへのリンクを、自社広告として掲載するのもありかもしれない。
 
 では、広告募集ページにどのようなことを書けばよいのか。

  1. 広告主を随時募集していることを明記する。
  2. 募集している広告の種類を明記する。月極広告だけなのか、成功報酬型広告などもOKなのか。
  3. 掲載可能ページや掲載可能場所を明記する。可能であれば、掲載可能場所ごとに広告サイズを明記。
  4. ページビューを明記する。可能であれば、ページビュー上位ページのPVや掲載可能ページのPV、訪問者の属性別の推定割合を明記。
  5. 広告料金については記載しなくてもよいが、明記している方が親切。
  6. 広告掲載期間等を明記する。最低掲載期間や広告料金の支払方法など。
  7. 問合せ先を明記する。メールアドレスが最低限必要(可能ならば電話番号)。メールアドレスを公開せずに連絡フォームを設置したり、「@」を全角などにするのは、広告主(広告代理店)にとってストレスになる可能性があるのでやめておいた方が無難。

 
 最も難しいのが広告料金の決め方。自分自身いつも悩む。適正な料金水準がよく分からない。
 よって、ある程度の客観性が担保されるAdSenseを基準にすることが多い。
 
 サイトごとや広告枠ごとに30日間のAdSense収入が分かるし、Analyticsと連携すればページごとのAdSense収入も分かる。これらのデータより、様々なAdSense見込額が算出できる。
 仮に、AdSense表示枠の一つを月極広告として提供するのであれば、その枠のAdSense見込額に何割か上乗せしたものを広告料金とする。機械的に上乗せしてもよいし、ページビューやAdSenseの単価が増えると思うのであれば適宜調整を加えてもよい。考え方としては、AdSense収入減少分を補った上で、そこに少し上乗せするというものだ。
 
 ところで、広告主、あるいは広告代理店は、良質な媒体を常に探している。大手の広告主であれば、広告代理店を通して成功報酬型広告の「クローズド広告」という形で直接打診できるが、中小の広告主の場合、そういう訳にはいかない。
 「広告主やASPにとっての損益分岐点」で言及している通り、広告主が成功報酬型広告を出稿する場合、月5万円の基本料金が必要だと考えられる。中小の広告主にとって月5万円は少なからぬ金額であり、この段階で躊躇してしまうケースもあると思われる。ちなみに、そういった中小の広告主をもターゲットにして大成功をおさめたのが、AdSenseと対をなすAdWordsである。
 
 とするならば、例えば「月極広告は最大でも月5万円!」と広告募集ページに明記すれば、中小の広告主へのアピールとなるかもしれない。
 アフィリエイトサイト(広告媒体)にとっても、よほどの大手でない限り、月5万円は少なからぬ金額である。少なくとも自分の場合、運営するサイトに月5万円の月極広告が決まったら万々歳である。
 月5万円を一つのボーダーと考えてもいいかもしれない。
 
 広告募集ページを作る最大の理由は、見込広告主へのアピールである。その根底に流れるものは、成果報酬型アフィリエイトと同じであるから、「アフィリエイト広告」を「広告募集ページへのリンク」に、「ランディングページ」を「広告募集ページ」に、それぞれ置き換えて作りこめばよい。成果報酬型アフィリエイターにとっては、いつもやっていることの延長なので、難しい作業ではないはずだ。
 また、広告募集ページを作るメリットとして、問合せのあった広告主(広告代理店)との交渉がスムーズに進むということが挙げられる。例えば、メールでのやり取りの中で「詳細については広告募集ページをご確認下さい」とURLを示せば解決することもあるので、可能な限り募集条件等について公開しておいた方がよい。双方の手間が省ける。
 
 少しは広告募集ページを作る気になりましたか?

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