Googleが提供している無料ツールに「ウェブマスターツール」があります。このツールは非常に優れもので、SEO対策にとどまらず、アフィリエイト収入を増やす手助けもしてくれます。
　
　下記スクリーンショットは、一番稼いでいるサイトの「検索クエリ」の「上位のクエリ」です（2014年2月2日～3月4日）。

　クリックの多い検索キーワードが一目で分かりますね。
　
　まずは、検索キーワードがアフィリエイトとどれぐらいマッチしているかをチェックします。最高のパターンは、検索キーワードとアフィリエイトで取り扱っているサービス・商品名が一致することです。
　アフィリエイトで取り扱っていない検索キーワードがあれば、収益を増やすチャンスです。関連度の高い広告案件を見つけて、自然な形でコンテンツに取り込むことを検討します。コンテンツに取り込むことが難しいようでしたら、目立つバナー広告を貼ります。
　
　次に注目すべきは、黄色で囲んだ「CTR」と、赤色で囲んだ「平均掲載順位」です。基本的に掲載順位が高ければ、クリック率も高くなります。ところが、検索キーワードによっては、そのバランスが非常に悪い場合があります。「掲載順位が高いのにクリック率が低い」という状況です。
　この状況を改善するには、検索結果に表示されるtitleとdescriptionを最適化する必要があります。上位表示されたとしても、titleやdescriptionが最適化されていなければクリック率は悪くなります。どのようなtitleやdescriptionがいいかは、競合サイトの検索結果を参考に研究してください。その上で、自分なりに仮説を立てて、試行錯誤を繰り返すことになります。（「description」は下記スクリーンショットの黄色で囲んだ部分）

　個人的には特にdescriptionを重視しています。titleは文字数制限がきついですが、descriptionは結構な文字数が使えるからです。
　descriptionの内容が魅力的であれば、例え掲載順位が低くてもクリック率は上がり、競合サイトに勝つ可能性が高まります。他方、descriptionの内容をアフィリエイトで取り扱っているサービスや商品に最適化してあれば、見込み客を効率的にアフィリエイトへ誘導することができます。どちらを優先するかはケースバイケースですが、可能であれば両方ともdescriptionに取り入れたいところです。
　
　下記スクリーンショットは、一番稼いでいるサイトの「検索クエリ」の「上位のページ」です（2014年2月2日～3月4日）。

　どのページが検索エンジン経由で訪問されているか一目で分かります。
　
　ここでも黄色で囲んだ「CTR」と、赤色で囲んだ「平均掲載順位」に注目し、「掲載順位が高いのにクリック率が低い」ページについて改善します。
　ただし、複数のキーワードを取り扱っている分、「検索クエリ」の「上位のクエリ」に比べると重要度は落ちます。個人的には、どのページのtitleやdescriptionを優先的に最適化するか、参考資料として活用しています。
　
　いずれの「検索クエリ」も「変動率付き」をクリックすれば、前の期と比較できます。titleやdescriptionの最適化がうまくいっているかどうかを確認するとき等に使えます。
　また、全データをCSVファイルで取得することもできます。ただ、文字コードがUTF-8になるので、エクセルで開くと文字化けします。対応策としては、文字コード変換が可能なエディタ等で開いた後に、Shift-jisで保存し直す必要があります。
　
　なお、現時点では「アフィリエイト執事」「アフィリエイト執事ブログ」共に、descriptionの最適化作業を行なっていません。そのうちやるかもしれませんが、かなり気合を入れる必要があるから、やらないと思います。
　
　この他にも「ウェブマスターツール」を使う利点があります。
　
　自分の場合、サイト公開に合わせて、必ずサイトを登録し、サイトマップを送信しています。Googleにインデックスしてもらう効果は、計り知れないものがあります。具体的な手順は「WordPressでの「ウェブマスター ツール」のサイトマップ登録」で言及している通りです。
　また、パンくずリストも設置するように心がけています。Googleがインデックスする際にプラスに働く可能性が高いですし、検索結果にも表示されるので目立ちます。具体的な手順は「WordPressでのパンくずリスト（SEO対策済・プラグイン不要）」で言及している通りです。