アフィリエイトは移り変わりの激しい業界である。新しいトレンドが次々に出てくるので、常日頃から研究が欠かせない。サイトに手を加えず放置すると収入は激減する。自分が運営するサイトの場合、３ヶ月放置したらアウトだ。

　現在最もホットな話題は、もちろんモバイル最適化である。検索の巨人Googleが打ち出した「モバイルフレンドリー」が直接的な震源地だ。アフィリエイターによって死活問題となる可能性もある。

　自分のウェブマスターツールには、１５個のサイトについてモバイル対応が不十分という連絡が届いた。そこで２０１５年に入ってから、いくつかの動いていないサイトについては思い切って閉鎖すると同時に、２０個以上のサイトについてモバイル最適化を実施した。正直とても大変だったが、自分の強みの一つがプログラミング能力にあると認識しているので、作業自体をポジティブにとらえることにした。
　レスポンシブルデザインを採用したサイトは皆無で、そのほとんどはモバイルに特化したページを一から作り直した。シンプルに見せることに加え、不要なHTMLタグやJavascript等を削ぎ落とすことで表示速度の最適化もはかった。「Gooleに指摘されたから仕方なしにモバイル対応をした」ではなく、「Googleに指摘されたことを契機にモバイル最適化を徹底的に実施した」というスタンスである。自分なりにプログラミング能力を精一杯使った。
　
　だが、「モバイルフレンドリー」に対応できたとしても安泰ではない。スマホは画面が小さいこともあり、検索順位が上位３位以内でなければ苦しいと思う。１０位未満の２ページ目以降は絶望的だ。と言うか、スマホユーザーが従来型の検索エンジンを使い続ける保証さえない。
　しかも事態は更に進んでいる。モバイルではＷｅｂサイトからアプリに主戦場が移りつつある。今までのようにＷｅｂサイトだけで稼ぎ続けることができるか不透明な状況にある。

　今後モバイルはアプリが軸になる可能性がある。したがってアプリ検索の重要性も高まると思われる。
　集客を増やす（維持する）ためには、Ｗｅｂサイトについてモバイル最適化するだけでは足りず、アプリを作成して集客チャンネルを増やす必要があるのではないか。アプリでも集客しなければ、ジャンルによっては、アフィリエイト収入が激減する可能性さえある。
　未だにアプリを手掛けていない自分は、危機感で一杯である。一刻も早くアプリを作成して、ユーザーに使ってもらいたい。

　ただ、アプリを作成することでアフィリエイト報酬が劇的に伸びるとは考えていない。あくまでもＷｅｂサイト経由での収益の落ち込みをカバーすることが主目的である。
　取り合えず１～２年程度はモバイル最適化とアプリで食いつなぐことができると考えている。何年か先は別の対応に迫られると思うが・・・