Google Analyticsの設定画面を眺めていたら、「ディスプレイ広告主向けの機能」として「ユーザー属性とインタレスト カテゴリに関するレポートの有効化」という項目があった。「これって何だろう」と調べてみたところ、DoubleClickのクッキーを利用することで、ユーザー属性情報(年齢や性別等)をAnalyticsのアクセス解析レポートに統合できるらしい。
既にAnalyticsにはウェブマスター ツールとAdSenseを統合しているので、ここにユーザー属性情報が加われば、更に有益なアクセス解析結果が得られるに違いない。AdSenseのプレースメント広告の収益上昇に貢献するか否かは不明だが、やってみる価値はありそうだ。
【注意】現時点では、Analyticsを「ユニバーサルアナリティクス」に移行していると、ユーザー属性情報を取得することはできません。(そのうち対応されると思いますが)
Analyticsの「アナリティクス設定」をクリック後、「プロパティ設定」をクリックする。
すると、「ディスプレイ広告主向けの機能」として「ユーザー属性とインタレスト カテゴリに関するレポートの有効化」という項目が表示されるので「オン」に変更。
次に、アナリティクス トラッキング コードを更新してディスプレイ広告に対応するを参考に、運営するサイトに貼っているAnalyticsのコードの一部
ga.src = (‘https:’ == document.location.protocol ? ‘https://ssl’ : ‘http://www’) + ‘.google-analytics.com/ga.js’;
を
ga.src = (‘https:’ == document.location.protocol ? ‘https://’ : ‘http://’) + ‘stats.g.doubleclick.net/dc.js’;
に置換してサーバにアップロード。
Analyticsに戻り、「レポート」をクリック後、「ユーザーの分布」「サマリー」をクリック。「トラッキング コードを確認」をクリック。
うまく反映されずに「トラッキング コードの変更が必要です」と表示されたら、その下の「確認をスキップ」をクリック。
これで設定は終了。しばらくすると(約24時間後)「ユーザーの分布」の「年齢」や「性別」のレポートが閲覧できるようになるはず。
ここで大事なことを一つ。運営するサイトのプライバシーポリシー(広告ポリシー)を変更しなければなりません。
具体的にはディスプレイ広告に関するポリシー要件に書かれている通りで、以下のようなプライバシーポリシーをユーザーに対して明示しなければいけません。明示しなければAdSenseのポリシー違反となり、最悪の場合はアカウントを剥奪されてしまうので注意が必要です。
- ディスプレイ広告への対応に伴って導入した Google アナリティクス リマーケティングを使用してオンライン広告を掲載しています。
- 第三者配信事業者(Google を含む)が、インターネット上のさまざまなサイトで広告主の広告を掲載しています。
- 広告主と第三者配信事業者(Google を含む)がファーストパーティ Cookie(Google アナリティクスの Cookie など)とサードパーティ Cookie(DoubleClick Cookie など)を組み合わせて、過去にユーザーがサイトにアクセスしたときの行動に基づいて広告を作成、最適化、配信しています。
- 広告設定によって、ユーザーは Google アナリティクスによるディスプレイ広告のトラッキングを無効化し、Google ディスプレイ ネットワーク上の広告をカスタマイズできます。ブラウザ用の Google アナリティクス オプトアウト アドオンの利用も可能です。
- Google AdWords インタレスト ベース広告に関するポリシーと、デリケートなカテゴリに適用される制限事項を遵守しています。
- Google アナリティクスで取得した Google のインタレスト ベース広告のデータや第三者のユーザー データ(年齢、性別など)を、広告の最適化等に利用しています。
- Google の広告ポリシーについては広告 – ポリシーと原則 – Google をご覧ください。
まだ始めたばかりなので何とも言えませんが、ユーザー属性データが蓄積されれば有益な情報になる予感はしています。