専業アフィリエイターとして独立後、半年が経過した。
その間の収益は独立前に比べ、低下傾向にある。運営サイトのPVがジリジリ下がっているにもかかわらず、有効な対策をとっていないので、ある意味妥当な結果とも言えるが、結構辛い。
アフィリエイト収入の波は激しい。
たとえ、月100万円200万円稼ごうとも、翌月も同じだけ稼げる保証はない。月極広告のように定期的に発生する収入など、皆無に等しい。月々の収入は、10万円単位の変動は当たり前、下手すると100万円単位で揺れ動く。
アフィリエイトの怖い点であり、独特の魅力でもある。
自分の場合、波に乗っていた時期が3回ある。
- 2013年前半
- 2013年末~2014年夏
- 2014年末~2015年春
1回目、2013年前半。
毎日がドキドキの連続で、テンションの上げ下げが非常に激しい時期だった。アフィリエイトで稼ぐ面白さを存分に味わうことができた。勢いで突っ走っていた、初々しい頃の出来事である。
2回目、2013年末~2014年夏。
怒涛のような日々が続き、感覚が完全にマヒしていた時期であった。経費ほぼゼロで、毎月300万円前後の金が振り込まれれば、確かにおかしくなる。月200万円に初めて到達して大喜びするも、翌月は一気に月400万円を突破って、どこの世界のお伽噺? マジに狂っていたとしか言えない。
3回目、2014年末~2015年春。
この時期は、1回目や2回目に比べると印象が薄い。収益的には波に乗っていたかもしれないが、さほどテンションは上がらなかった気がする。慣れって怖い。
何回か波に乗ることで、学んだことがある。偶然だけで波に乗ることは難しい。仮に乗れたとしても、3回繰り返すには偶然以外の何かが必要になる。そういうことだ。
では、その「何か」とは?
おそらく、波に乗れないときに何をしたか、だと思う。しかるべき準備ができていれば、その後、波に乗ることは容易になる。
自分の場合、波に乗れないときに、何をしたのかを思い出してみる。
2012年までは、コンテンツ充実とユーザビリティー向上、そしてSEO対策にひたすら励んだ。特に、Googleからのアドバイスには耳を傾け、可能な限り対応するよう心がけた。細部に至るまでチューニングにこだわり、徹底的に質を高めることに注力した。
振り返ってみると、過去3回の波は、そのような蓄積があったから実現した可能性が高い。
では、波に乗るようになった2013年以降は、何を行なったのか?
残念ながら、質ではなく量で勝負するようになった。その方が、短期的に結果が出やすいからだ。その結果、内容の薄いページが増え、運営サイト全体の質が落ちた。検索エンジンの評価も下がるので、更にページ数を増やし…と、今になって思えば完全に負のスパイラルに陥っていた。
一方、サイトの質が低下したにもかかわらず、広告露出が減ることはなく、逆に増えた。
特に深刻なのがAdSense。1ページに4つ以上の広告掲載許可が出たので、広告掲載数が激増した。おかげでAdSense収益もアップした。だが、SEO的にはマイナスに働いた可能性があるので、長期的に見るとAdSense収益は毀損されたのかもしれない。
これが長期的ビジョンを棚上げし、短期的な収益を追い求めた結果だ。ユーザー目線を忘れ、金儲けに走るとろくなことがない。
波に乗っている時だけでなく、波に乗れないときも、このようなことをやっているようではアウトだ。このままでは再び波に乗ることなどできない。
自分の場合、波に乗れない時期こそ、コンテンツ充実やユーザビリティー向上、SEO対策を毎日少しずつ積み重ねていかなければならない。波に乗れないからと言って、目先の収益にこだわってはダメだ。質は落ちるばかりで、縮小均衡の未来しか見えない。
目に見える結果が伴わないので苦しいが、アフィリエイトに関する種蒔きやら草むしりやらを地道に行なうべきだ。過去の遺産にしがみつくだけでは、明るい未来は訪れない。
閑話休題。
ところで、個人事業主としての収益が1,200万円を超えた。
開始は2015年4月であるが、年ベースで月100万円をクリアしている訳だ。相対的に見るとアフィリエイト収入は下降線を辿っているが、絶対的な数字として見ると大きな指標に到達していることになる。
客観的に見ると「年ベースで月100万円」は凄い数字だ。
だが、アフィリエイト収入が波に乗っているとは言えず、正直なところ嬉しさがこみ上げることはない。それよりも危機感の方が強い。月100万円以上稼ぎ続けてはいるが、いつ途切れてもおかしくない。そのことは自分が一番よく分かっている。
今後、新たな波に乗ることができるかどうか分からない。このままフェードアウトする可能性も十分考えられる。
だが、最近心を入れ替え、種蒔き等をコツコツ行なうようになった。このまま終わる気はない。とことん、あがき続けるだけだ。