「Google Maps API」を利用してアフィリエイトサイトを構築することがあります。動的な地図が表示されるので見栄えがしますし、JavaScriptだけで簡単に動きますし、何より無料で使うことも可能ですので重宝しています(Google Mapsの呼び出し回数が多くなると有料になる場合もありますが)。
これだけでも有用な地図表示サービスと言えますが、更に収益化手段として「AdSense ライブラリ」が用意されています。至れり尽くせりです。
地図上にも地図外にもAdSenseを表示することができるので、サイトに合わせて広告位置を柔軟に調整することが可能となっています。サンプルとして「Map Ad Unit formats」等のページが用意されているので、どのようなものか簡単に確認することができます。
この「Google Maps API」の「AdSense ライブラリ」を利用して、実際にAdSenseを掲載する際、微妙な問題が一つ生じます。「同一ページにAdSense広告3つまで」という制限の対象となるか否かということです。
対象外であれば、通常のAdSense3つに加え、「Google Maps API」のAdSenseを1つの、合計4つのAdSenseを1ページに掲載することが可能となります。
AdSenseの掲載枠が一つ増えるのは非常に大きい反面、それが原因でペナルティを受けたくはありません。以前、インターネット上で徹底的に調べたことがあるのですが、その時の結論は「何とも言えない」でした。
「Google Maps API」のAdSenseは別系統らしいので、1つとカウントしないと考えることも可能ですが、Googleの公式見解を探し出すことはできませんでした。
そこで、「Google Maps API」のAdSense1つを加え、AdSenseを4つ掲載しつつ、Googleから指摘があれば速攻で3つに減らすというスタンスで運用することにしました。その当時のAdSense収入は月10万円~20万円とさほど多くなかったこともあり、収益の極大化を目指し、少し冒険してみることにした訳です。
AdSense管理画面を確認したところ、「Google Maps API」AdSense用のカスタムチャンネルを作成したのは2012年2月のことでした。今から2年以上前に、1ページAdSense4つ掲載が開始されたのです。
1年経過してもGoogleから何の指摘もありませんでした。「これは大丈夫かな」と考えましたが、AdSense収入が月50万円を超えるようになったこともあり不安が大きくなっていました。いきなりダメ出しをくらい、一発でAdSenseのアカウント停止処分にでもなったら悲惨すぎます。(そこまで厳しい処置はないと思われますが…)
その頃になるとAdSense収入が個別コンサルタントを受けられるレベルに達していたので、思い切ってGoogleの中の人に質問してみました。
回答は「担当者に確認してみる」。その場で結論は出ませんでした。
ところが、その後、一向に連絡がありませんでした。
という訳で、モヤモヤした感情を抱きながら、2年以上「Google Maps API」のAdSense1つを加え、同一ページにAdSenseを4つ掲載し続けました。その間、Googleから一度も警告は来ませんでした。
最近になってもモヤモヤした感情が消えることはなかったので、別のGoogleの中の人に、今までの経緯を含めて質問したところ、数日後、明確な回答が返ってきました。
曰く、「Google Maps API」の「AdSense ライブラリ」を含め、1ページにAdSense3つまでとなっている、と。
その回答を受け、「Google Maps API」のAdSenseを加えて1ページ4つのAdSenseを掲載しているサイトを速攻で修正し、AdSenseを1ページ3つとしました。ただでさえ減少傾向のAdSense収入が更に減ることになりますが、ルールを守る方が重要ですから割り切るしかありません。
質問したついでに「一部サイトでAdSenseを1ページに4つ以上掲載しているようだが、一般にも広げる予定はあるのか」と聞いてみました。
回答は「1ページにAdSenseを4つ以上掲載できる可能性について、明確な予定は把握していない。現在は、ベータ版を一部サイトが利用している」とのことでした。将来的に4つ以上掲載できるようになる可能性があるので、その日が来ることを楽しみに待つことにします。
【追記】 2014/07/30
AdSenseを1ページに4つ以上貼ることについて、お許しが出ました! 4つ以上貼ることが可能なベータ版の利用者として選ばれたようです。声をかけて下さったAdSense担当の方には、ただひたすら感謝です。