売ることは難しいが面白い2

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アフィリエイト収入イメージ
画像:フリー素材屋Hoshino

売ることは難しいが面白い1より続く。

 運営する全WebサイトにおけるAdSenesの収益割合は、最近では50%を割り込んでいる。AmazonやA8.net等の成果報酬型収入の方が、はるかに多くなっているのだ。
 初期の頃に比べると、なぜこんなに成果報酬型収入が増えたのか、今一つ信じられないというのが正直なところである。
 
 収益の90%以上は、1つのサイトが稼いでいる。このサイト(以下、収益サイトという)は、なぜAdSenseだけでなく、AmazonやA8.net等からも収益があげられるのか以下に検討する。
 
【考えられる理由】

  • そもそもAdSenseで収益を上げることを前提に、収益サイトを構築している。よって、コンテンツの内容やコンテンツ・広告の配置については、「広告収入の極大化」から逆算して決めている。
  • Googleの検索順位が高い。とあるビッグキーワードで2位。ビッグキーワード+「比較」で1位。よって、サイト訪問者が多い。
  • 収益サイトで取り扱っているサービスは、そもそも自分が欲しいものであり、サイト構築以前から徹底的に調査をしていた。よって、必然的に内容が濃くなる。
  • 口コミや評判を確認するだけでなく、コンテンツに関係する各サービスの公式ページを熟読して、詳細な仕様や注意事項を徹底的に調べあげた。よって、各サービスの特性等については熟知しており、収益サイトの内容に自信を持っている。
  • 関心の高い事柄なので、新規サービス等の情報を小まめにチェックし、反映させるようにしている。よって、サイトの更新頻度が高く、情報が新鮮。
  • サイト訪問者の目線に立って、お勧めサービスを紹介することを心がけている。よいサービスであれば、アフィリエイトと無関係のサービスも積極的に推薦する。サイト訪問者にとっては、公平性が担保されているように映るかもしれない。
  • PHPやJavaScript等を駆使して、有用なオリジナルツールを何個か無料提供している。よって、検索エンジンは競合サイトに比べて高く評価している可能性がある。
  • ASP担当者からの特別単価広告の掲載要請に、可能な限り素早く対応している。特別単価広告の収益極大化をはかるために、コンテンツ内容だけでなく、場合によっては、CSSやサイト構造を含めて修正する。コンテンツ更新やサイト構築、広告の管理、ASP担当者との交渉、サーバ管理等の一切の作業を一人でやっていることもあり、競合サイトに比べて迅速に対応できていると思う。

 
【収益サイトまとめ】
 
 収益サイトの主なターゲットは「各サービスの値段や特徴を比較検討したい」という考えを持つ人である。これは自分自身の欲求とも重なるので、サイトの作り込みは比較的楽だった(好きなものを作るのは苦にならない)。
 このようにターゲットは明確であり、取り扱うサービスの特性上、サイト訪問者の購買意欲が極めて旺盛である。
 
 他方、収益サイトについては、「Google検索順位が高い」という信頼感に加え、内容も濃く、更新頻度も高い。しかも、公平性を担保する努力をしているし、競合サイトにはない有用なツールを無料提供している。以上のことから、一般的に「ブランド」と呼ばれるものが、収益サイトに構築されつつあるように思われる。誤解を怖れずに言えば、収益サイトは、競合サイトに比べてブランド力が高いと推測される。
 収益サイトにブランド力があるならば、「お勧めサービス」として紹介されたリンク先にてサービスを購入する確率が高くなるのは、ある意味必然なのかもしれない。サイト訪問者の購買意欲が旺盛であれば、その確率は更に高くなる。そのリンクがアフィリエイト広告であれば、当然ながらアフィリエイト収入が増加する。
 最近では、アフィリエイト広告のランディングページ(=広告をクリックした後に表示されるページ)から逆算して、コンテンツを作り込むケースも出てきている。検索エンジンやSNS等から収益サイトに流入した購買意欲の高いユーザーに対して、そのサービスのランディングページに最適化されたコンテンツを提供することができれば、成約率は高まるはずだ。
 
 以上が、収益サイトにおいて、AmazonやA8.net等から月100万円以上の成果報酬型収入が生じるようになったと推測される理由である。
 
【収益サイトの今後】
 
 収益サイトは、ビックキーワードでGoogle検索1位を何度か獲得したことがある。残念ながら長くは続かなく、いつも数日だけなのだが、その効果は凄まじく、2位のときの2倍のアクセスがあった。ちなみに、ビックキーワードで普段1位なのはWikipediaである。
 
 今後の目標はビックキーワードで検索1位を獲得し、そしてキープすることである。そのためには、コンテンツの鮮度を保ちつつ、内容を充実させ、かつ、より使いやすいサイトを目指さなければならない。
 
 提供するコンテンツの質が高くなければ、広告収入は増えないし長続きしない。広告収入については、良質なコンテンツをユーザーに提供できた場合の、一種のご褒美だと考えるようにしている。
 
 世の中には、コンテンツを蔑(ないがし)ろにして、広告収入の極大化を優先するサイトが結構存在する。例えば、広告収入の極大化をはかるため、内容の薄い記事を一日何本も投稿するブログ。確かに更新頻度が高ければ、ページビューや広告収入も増える可能性は高いが、果たしてサイト訪問者にとって有益なことなのだろうか?
 
 ページビューや広告収入のためにコンテンツを作り込むことはあるが、前提となるのはコンテンツの質の高さである。今後とも、手間を惜しまずにコンテンツの質を上げていきたい。

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