アフィリエイターが歳を取ること

はてな

 最近「歳をとった」と痛感することが多い。

 以前であれば、1日12時間以上、数週間ぶっ続けでプログラミングすることができた。その間、集中力は途切れることなく、夢の中でソースコードを追いかけたこともある。

 ブラインドタッチも衰えた。スピードに関しては以前とさほど変わりないが、タイピングミスが格段に増えた。文字入力が、正確でなくなったのだ。

 新しいことを学ぼうとする意欲も減った。PHPやMySQL等のプログラム言語は結構なスピードでバージョンアップされる。新しい技術を追いかけないと、他サイトに比べてユーザビリティー等が劣ってしまい、評価を落としてしまうこともある。運営サイトには法令を扱うコンテンツが多いので、法改正に迅速に対応する必要もある。
 だが、以前に比べて、新しいものを吸収しようとする気力が、なかなか湧いてこなくなった。

 一つ一つの変化はわずかであるが、それらが積み重なっていくと、いつの日か臨界点に達する。その瞬間、一気に表面化し、自分の衰えを実感することになる。これって結構辛い。

 アフィリエイトで稼ぎ続けることは難しい。理想は「細く長く稼ぐ」だが、現実的ではない。浮き沈みの激しい業界なので、稼げるときに稼いでおく必要がある。
 その一方、前述した通り、能力の衰えを実感することが増えている。自分のアフィリエイト収入は、プログラミングの質に依存する割合が高いので、能力の衰えが与える影響は大きい。稼ぐことができるかどうかは、プログラム改修の迅速さ等に左右される。今後ともタイミングを逃すことなく対応したいが、いつまで可能なのか分からない。
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 だが、歳を取ることは悪いことばかりではない。

 確かに集中力を保つことは難しくなった。だが、蓄積された経験があるので、例えばプログラミングであれば、最短距離で目指すコードを記述できる可能性が高まっているし、より洗練されたコードを記述できるようになっている。実際、最近はサイト構築後のことも考慮に入れてプログラミングをしている。
 その結果、昔に比べてサイト構築が早くなるだけでなく、メンテナンスコストも抑えられている。

 アフィリエイトで稼ぐ方法も以前に比べてスマートになった。様々なことを経験した結果、以前に比べてPVが少なくても、同程度(or それ以上)稼ぐノウハウを蓄積することに成功した。特に、多くのASP担当者と信頼関係を構築できたことは非常に大きく、それだけで一財産と言えると思う。

 最も効率がいいのは、アフィリエイト事業を組織化して、体力や集中力を必要とされる業務を若い人間に任せることである。自分はマネージメントに専念すればいい。組織があれば、自分の作り上げたアフィリエイト事業を、今後とも存続させることができるかもしれない。
 けれども、あまり乗り気でない。組織維持の大変さが最大の理由であるが、もっと言うと人間関係のゴタゴタに首を突っ込みたくないのだ。

 自分の業務が減って、自由に使える時間が増えるかもしれない。収入基盤が安定し、将来にわたって細く長く稼ぐことが可能になるかもしれない。
 だが、それと引き換えに失うものも確実にある。

 今年の4月に組織から離れて、事業主として独立した。その理由の一つに、組織に縛られたくなかったことがある。
 独立には、かなりの労力が必要であった。あちこちに不義理もした。そのような大変な思いをしているので、新たに組織を作ろうとは思わない。たとえ、自分のやり方が非効率であったとしても、それはそれで構わない。

 若い頃は「年功序列<<<能力主義」であった。能力に応じた報酬を受け取るのが真っ当だと考えていた。だが、歳を取ると共に、能力の衰えを実感するケースが増えるにつれ、その考えは揺らぎつつある。
 アフィリエイトは、能力主義の典型である。自分のように事業主であれば、なおさらだ。それゆえ、年功序列など入り込む余地はないように見える。

 自分の理想は「細く長く稼ぐ」であり、究極の目標は年功序列型のアフィリエイトだ。年齢を重ねるにつれて、少しずつ収入が増えていく。そのようなアフィリエイトが可能かどうか分からないが、必ずしも不可能ではないと思う。

 自分のスタイルは、実務的なツールを提供すると同時に、価値のある情報(含.アフィリエイト広告)を蓄積し、内容を適宜更新するというものである。ユーザーに対して、有用なコンテンツを提供すると同時に、自然な形で広告収入を得るというやり方だ。それゆえ、コンテンツや広告の鮮度には徹底的にこだわっている。
 歳を取れば取るほど、蓄積される情報の量は増える。一定量を超えると、量は質に転化する。情報の鮮度を保つことができれば、広告収入に好影響を与える可能性は高い。

 このような情報蓄積型スタイルは、「細く長く稼ぐ」という理想を追求するのに適している可能性がある。今のままでは難しいが、更に創意工夫を加えることで、将来的に「細く長く稼ぐ」ことや年功序列型アフィリエイトが実現するかもしれない、とも思う。自分の考えが間違っているかもしれないが、取り合えず自分の直感を信じることにする。

 この先、何度となく能力の衰えを実感し、落ち込むことがあるかと思う。特に、収益が上昇傾向にないときや、コンテンツ作成に行き詰っているときは、落ち込みの底が深くなるはずだ。
 そんなとき、このエントリーを読み返したい。

はてな

アフィリエイターが歳を取ること」への2件のフィードバック

  1. 緑田

    いつも共感しつつ、そして参考にさせていただいています。
    特に今回の記事は、最近自分が始めたブログのテーマと重なるものがあって思わずコメントさせていただきました。自分のブログは、50歳から先のアフィリエイトがテーマです。
    歳と共に集中力や吸収力などは確実の衰えていくことを自分も実感しています。しかし、執事さんも言われているように、蓄積や経験は時間の経過と共に厚みを増す部分でもあります。
    世の中に求められるものが必ずしもスピードや正確性だけでもないでしょうから、衰える部分があったとしても自分はいがいと楽観的に考えています。
    「年功序列型アフィリエイトの実現」という表現はとても面白いですね。自分が漠然と思っていたことを一言で表しています。この表現を使わせてもらってもいいでしょうか?

    今後も、執事さんの年功序列型アフィリエイトの完成に向けた葛藤を楽しく見守られていただきます。

    1. 執事 投稿作成者

      コメントありがとうございました。
      50歳からのアフィリエイトですか。なんだか需要がありそうです。
      「年功序列型アフィリエイトの実現」については、ご自由にお使いください。

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